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天使が私たち人間に与える三重の真理のうちの第二のポイント
それは、次のようなものです。キリストの衝動は、他の全ての衝動に加えて完全な宗教の自由を必要とするものであり、この自由を可能にしないキリスト教は本物ではないということです。
これは天使によって、私たち個々人に霊的に反駁の余地がないやり方で示されることになります。そして、三重の真理のうちの第三のポイントは、世界の精神的な性質に対する議論の余地のない洞察です。
既に述べたように、この出来事は意識の魂が、それらと明確な関係を獲得できるような形で起こることでしょう。これは人類の進化において差し迫ったことであり、そのために天使はアストラル体のイメージを通して働いているのです。
しかし、私たちは、この近づいてくる出来事は人間の意志にかかっているということを指摘したいのです。今日、人々は多くのことをやり残しているかもしれません。そして今日、多くの人々がこの偉大な瞬間を意識的に体験することにつながるはずの多くのことを怠っているのです。
宇宙の進化には、人間が進化していく道を変えることに関心を持つ霊的存在が実在するのです。それは、アーリマン的存在とルシファー的存在です。
地球人類の神聖な進化の道には、先に述べたような発展が含まれています。私たち人間が自分の本性に任せていれば、天使がアストラル体で展開しているものをやがて洞察し認識することが出来るようになるのです。しかし、ルシファーの影響は、天使の働きに対するこの洞察を人間から遠ざけようとするのです。
ルシファー的存在
ルシファー的存在は、人間の意志を抑制することによってこれを行います。彼らは人間を善良な存在、さらには霊的な存在にしながら、しかし人間の自由意志の行に対するその理解を暗くしようとするのです。
ルシファーは、人間に善良さと霊性の高まりを望んでいます。しかし、それを自由意志のない自動的なものにしたいと考えているのです。
ルシファーからすれば、人間は善の原則に従って、しかし自動的に透視能力へと高められるべきなのです。つまり人間は霊的な繁栄、神のイメージとして行動するべきですが、そこでは自由意志と悪の可能性はないのです。この考えは明確な進化の秘密と関係があるのです。
ルシフー的な存在は、様々な発達段階で立ち止まり通常の進化とは異質な要素を持ち込んでいます。彼らは人間を捉えて人間が自由意志を獲得できないようにすることに関心があるのです。なぜなら、彼らは自由意志を勝ち取ったことがないからです。
自由意志は地球上でのみ獲得できますが、彼らは現在の地球とは何の関係も持ちたくないのです。彼らは、この地球の前世である土星期、太陽期、月期の発達だけを望んでいます。つまり過去の地球の惑星形態を望んでいるのです。そして、それだけなのです。
これらのルシファー的な存在は、ある意味で人間の自由意志を憎んでいます。彼らは非常に霊的な方法で行動しますが、しかし自動的に行動するのです。そしてこれが最も重要なことなのですが、彼らは人間を自分たちの霊的な高に引き上げたいのです。彼らは人間を自動的なものにしたいのです。霊的ではありますが自動的なものにしたいのです。
このことから、意識と魂が完全に機能する前に人間が自動的な霊的存在になった場合、無感覚の眠気の中で、これから起こる啓示を見逃してしまうという危険が生じるのです。そしてアーリマンの働きかけもこの啓示に反する働きをするのです。
アーリマン的存在
アーリマンは、人間を特に霊的にしようとはせず、むしろ人間の霊的な意識を殺そうとします。彼らは、ほのめかしを通して、人間は実際には完全に発達した動物に過ぎないという信念を誘導しようとします。アーリマンは現実的には唯物論的なダーウィニズムの偉大な教師なのです。
そしてアーリマンは、感覚の外的な生活以外には何の価値も認めないという、あらゆる技術的、かつ実践的な活動の教師でもあるのです。
アーリマンは、人間が飢え、渇き、その他の動物的な欲求をより巧妙に満たすためだけに、広範な技術を必要とするようにするのです。アーリマンは、あらゆる種類の微妙な科学的方法によって意識魂に働きかけ、人間が神の似姿であるという認識を曖昧にし、その認識自体を殺そうとします。
昔の時代であれば、アーリマンの霊がこのように理論を使って真実を曇らせようとすることは無駄なことだったのです。なぜなら、ギリシャラ・ラテン時代、そしてさらに昔の時代、人間がまだ古い透視能力を持っていた時代においては、思考の仕方は重要ではなかったからです。
なぜなら、人間は霊界を見るためのイメージを、まだ持っことができたからです。したがってアーリマンが動物との関係について何を示唆したとしても、そのことにおいて、人間の行動には影響がなかったのです。
人間の思考が強力になったのは、アトランティス後の第五番目の時代になってからであり、つまりこの時代になってからであり、それは、霊界のイメージの弱さゆえにそうなったとも言えるのです。
思考が、魂を霊界に導く能力を持つようになったのは十五世紀になってからであり、それは逆に、思考そのものが、霊界に入るのを妨げる能力としても作用するようになりました。
今、私たちは意識的な方法によって、科学が人間から神聖さを、または神聖な経験を奪うことができる時代に生きています。これは意識の魂の時代にのみ可能となることなのです。
したがってアーリマンの霊たちは、人間の神聖な起源を曖昧にする教えを広めようと努めています。
私たち人間が置かれた、本来の神聖な進化に反するこれらの影響の説明から、人間が自分の生活をどのように整え、そして、これから起こる啓示を見逃さないようにしなければならないかが分かるのです。
そうでなければ、大きな危険が生じることでしょう。そして、これに対して人間は警戒しなければならないのです。そうしなければ、地球の将来の進化の形に強力な影響を与えることを意図した、この重大な出来事の代わりに、それを損なう深刻な何かが起こるかもしれないのです。
そして今、2025年になった今、この流れは、非常に深刻な方向に進んでいると思われるのです。